ある程度の規模の企業で働いていると、自ら率先して、つまり当事者として積極的に関わらなくとも会社は回る。そんな人がいるから会社がダメになるとか、間接コストが増大している、というのは間違いないのだが、残念ながら現実はそうなっている。
この現実に対して、人材マネジメントや組織の問題としてあげつらい、批判する事は簡単だけど、イマイチ乗らない。(もちろん組織論としては粛々と検討すべきファクターであることは間違いない)
“そんな人たち”が熱心になるのは、「自分の業務領域を守る」ということである。積極的に仕事はしないが、仕事がなくなっては困るので、別部門などが「自分の領域」に入ってくることを極端に嫌う。コラボレーションとは程遠い世界がそこにはある。
このような世界では、当事者意識を持って自ら積極的にビジネスをする人は、一時的に損をするように見える。それは、明示的にリスクを取っているからだと思う。“そんな人たち”は、積極的にリスクを取らないので、明示的にリスクを取ることは少ない。
では、“そんな人たち”はまったくリスクを取らなくて済むかというと、間違いなくNoだと思う。つまり、「変化するリスクより、変化しないリスクのほうが大きい」のである。ビジネスマンとしての市場価値という観点で見ても、当事者意識を持って、リスクを取っていきながら、ビジネスを行った人のほうが価値が上がる可能性が高いに違いない。
当事者意識は、ある程度の規模の企業では損をするシーンも多いが、それでもやっぱり積極的にリスクを取っていかないと、ワクワクしないし、オモシロくない。未来を明るくするんだという矜持を持ち続けたい。

リンク: FPN-責任を引き受ける人が、未来を明るくしていく.

責任追及する人ばかりの世の中は、決していいものではない。
提案にダメ出しする人は、代替案を用意すべきである。
責任を引き受け挑戦する起業家こそ、明るい未来を創り出す。