テクノロジーはある、クライアントの業務リテラシーもあるのに、ビジネスとしてパッとしないのは、経営(マネジメント)がないからなんだろうと、なんとなく思っていたら、そこらへんを簡単に説明してくれるエントリがあった。
子会社の社長は“トップ”ではなく、親会社の中間管理職に成り下がっていたとしたら、経営なんてあるわけもないわけで。
リンク: 戸並隆のSEは中流を目指せ! : 経営職はジミ(1)
企業の階層が部長までなら日本は世界最高
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戦術(タクティクス)を掌(つかさど)る管理職は前線指揮官です。他人の感情を考慮しつつ自分の感情をコントロールするために,高い“EQ(情動指数)”が求められます。人望や人間的魅力は重要な資質です。人を通して業績を上げることが任務ですから,リーダシップが大きなウエートを占めます。伝統的組織は音頭を取ったり仕切ったり,リーダーが多いほうがうまく行きます。

翻って戦略を掌る経営職は,後方司令官です。必要なのは“IQ”,頭の良さです。経営の対象は“枠組み”です。未来,先端,外部,統合がキーワードです。経営問題の多くは未来予測であり,「好ましい未来への妨げ(問題)を如何に排除するか」です。人が対象ではないので,リーダシップは必要ありません。カリスマタイプも重要な資質ではありません。