アナリストとエンタープライズサーチについて電話会議する機会があったので、メモ。

社内検索ツールの市場規模

あらゆる要素を含んだ技術・ツールであり、ここだけを切り出すのは無意味。社内検索ツールは、“CRM”であり、“BI”であり、“KnowledgeManagement”であるわけで、これらの市場規模との関係で見ていく必要がある。

ユーザ動向

製造業において特に導入が進んでいる。
・サポートセンターと現場との意識共有ツール
・リコールの傾向把握
・部品型番でのDB串刺し
・過去事例(デザインや部材など)を参照し、納期とコストを削減
などが利用法として挙げられていた。

課題

・ゴミが多すぎる(玉石混交の“石”)
いかに関連度(relevancy)を計測し、フィードバックするかが大きな課題。すなわちそれは検索精度の問題。どこを見に行くのかというのを明確にする必要がある。対象DBを絞り込まなければならないし、DBに登録する情報も整理しなければならない。
・アクセスコントロール
誰がどこまで参照できるのか?を明確にして、検索結果をフィードバックしなければならない。

対策

・DBの整理
一から全てをやり直すのではなく、現状のデータをまず整理する。共有レベルについても明確にする。つまり、投入された情報について「検証済み」「未検証だが限りなく真実」「仮定の話」「アイデア・思いつき」など情報の信頼性をレベル付けしてあげる必要がある。
・感動の経験
ツール導入時はあらゆるキーワードを投入し、利用されるが、そのうち一部のアクティブユーザしか利用しなくなる。その際に、実際に役立ったなど感動の経験が必要。

ユーザの意思決定

最終ユーザは現場。意思決定も現場が主導的立場となる。しかし、具体的なイメージが伴わないと理解・説得は難しい。逆に現場がその価値を理解していると、導入意思決定は早い。やはりここでも、情シス部門と現場とのギャップは見られる。