日産のリサーチ担当執行役員の方のお話を伺っていると、インターナルブランディングについて非常に多くのヒントを頂くことができた。
現状分析とありたい姿が前提議論としてあり、そこからどうやってありたい姿になるのかという達成プランを立てる。それをどうやって実行するのかというアクションプランが立てられる。その後、アクションを評価し、現状分析とスパイラルアップしていく。これは当たり前なのだが、どうしてもアクションプランを立てて、実際のアクションに移せないケースが多い。小さな子供がコマなし自転車に乗る練習をするときには、止まり方なんて気にしないものだ。大切なのはコケても飛び出しても大丈夫な環境を親が作ってあげることであり、止まり方を延々とレクチャーしても仕方がないのだ。(まだ進んでさえいないのだから)
このPDCAサイクルをまわす原動力になっているのが、CFT(クロスファンクショナルチーム)とV-UP活動である。組織的に積極的に変わることをサポートしている。キーワードである
Power Comes Inside.
というのは、非常に共感できる。社内で共感し、それを社外への共感へと拡げていく活動がしっかりと出来ている印象。そこででてきたキーワードとして「共感能力」。共感のフローとして
- 波長合わせ
心理的に開放すること - 共鳴
感情を解読すること - 伝達
理解したことを発信すること
があるらしい。これらはトレーニングできる能力であり、トップマーケターやカウンセラーなどは非常に高い能力を示すらしい。ポイントは謙虚さだというのもなんだか納得できる。これは心理学の世界だけど、ついにこういうところまで来たなというカンジ。
他には
- CFTの安全性確保
CFT活動について文句を言わせない - チャレンジのインセンティブ
「ナゼあそこまでするのか、よくよく考えると分からない」というのが逆に納得感がある。DNAにまで落とし込まれているということか。
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