『Web Business Shuffle 2.0 – feedpath feat.
井上俊一(Yahoo! Japan)』
に参加。

イントラネット2.0を標榜する小川さんホストのセミナーにYahoo!のかたが来るってことで、Yahooもついにエンタープライズサーチか?と思ったけど、違いました。そのあたり、質問させていただきましたら、エンタープライズサーチはビジネスモデルが違いすぎるので、乗り出すことは今のところ全くないということでした。当然といえば当然か。このあたりの感覚は、先日のエンタープライズサーチカンファレンスでの吉川氏のプレゼンにあるネットサーチとエンタープライズサーチの検索シーンの違いが端的で分かりやすい

ネットサーチ:何かを知りたいときが大半(途中のトライ&エラーも効果あり)

エンタープライズサーチ:何かを知りたいとき以外に探し物の所在を知りたいケースあり(答えへたどり着かないと意味が無い)

Yahoo!はこの“途中のトライ&エラーの効果”を最大化するために、ソーシャルサーチをやろうとされているのだなと思いました。とはいえ、社内の情報も爆発的に増えていて、内部統制とかっていうキーワードで、法制的にも電子化してアーカイブというのは加速される。となると、ソーシャライズされた検索というのは必ずイントラネットにもニーズは来ると思います。

あと、Yahoo!の井上さんがこだわっておられたのが、“1000万人が使えるかどうか?”でした。たしかにブログは誰でも書くようになったけど、RSSリーダやソーシャルブックマークがそれに合わせて普及しているかというと、そうではない。実際、私の奥さんはブログは書くが、RSSリーダは使っていない。こういう人たちが「フィード」ってのを活用するようになるのが、Yahooの使命なんだろうなぁと思いました。

小川さんの仰られた「フィードとサーチを利用する人の行動の違い」というのも、分かりやすい言葉だなと思いました。フィードは積極的に情報を排除する志向性で、サーチは積極的にかき集めてくる志向性かなと思います。