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エンタープライズサーチ

ZDNet Japan エンタープライズサーチカンファレンスに参加。

イントラネットにおけるサーチのニーズが高まっているのが、会場の雰囲気から分かる。インターネットとイントラネットの便利具合を考えると、このエンタープライズサーチの必要性は、今や言うに及ばずという感じもする。要は、じゃあ、どういうビジョンで展開するべきなのか?というのがポイントなのでしょう。

エンタープライズサーチの必要性を説得するデータとして

  • 80%程度のデータが構造化されていない。
  • 社内情報の検索に勤務時間の30%程度費やしている。
  • そのうち、3.5時間/週は、結果的に求めている情報が見つからない。
  • ドキュメントの85%は2度と参照されない。

この結果、正しい判断を最適なスピードで下せていないというのは、非常に分かりやすいロジックだと思う。あとは、どうやって最適な検索結果ページを表示するか?参照権限を継承するか?というところに議論が発展していた。という意味では、まだまだツールの域を出きっていないかもしれない。真のエンタープライズサーチプラットフォームを実現するための、ポイントとしてみずほ情報総研の吉川さんは以下を挙げておられた。

  • プラットフォーム(OSなど)
  • 検索機能
  • 対応文書
  • 運用面
  • カスタマイズ性

そこらへんを考慮して、現状の品揃えをざっくりとコメントを付けておられたのも、興味深い。

IBM/ツールに過ぎないのでは?システムが巨大すぎる
Oracle/バージョン1は信用できない?拡張性に欠ける?
MS/SharePointとWindowsLiveとの関係は?ドキュメント管理は魅力
Google/企業向けとしては高価?アプライアンスはブラックボックス
アクセラやFAST/専業ベンダとしての将来性は?海外ベンダの場合、日本語対応は?

デモを見て回って、興味深かったものとして
SMART/InSightのソーシャルタギング(フォークソノミー)機能。使えば使うほど検索精度が上がりそうなこの機能は、ワクワクする機能だなと思った。あと、AccelaエンタープライズBTOでは、アドワーズのように検索キーワードに応じて、社内ニュースなどを表示することができる機能があり、楽しげ。だけど、本家のアドワーズのようにシステム的にサポートしてくれないと、結局使わない機能になると思う。GoogleMiniは、機能うんぬんは置いておいて、何しか可愛い。(でも、導入しても普段は見ないよなぁ。)
あと、Googleのパートナープログラムマネージャーの方がプレゼンのなかで仰った

Consumers and Employees are one and the seme.

というのは、「BtoBだから」とか「BtoCだから」という議論(言い訳?)が出てくるたびにいつも思うこと。

Categories: 情報システム/SI

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2 Comments

  1. 僕もいました。
    個人的には、IBMの製品でUIMAというのがどういう風に機能するのか、気になりますね。あと、Googleの人が理念を中心に語ったのに較べて、Microsoftの人が、デモを含めて説得的に語っていたのが、対象的でした。
    あとは、ウェブの絡む話なのに、いつもウェブブラウザの話題が出ないのが気になっていますが…。

  2. >ゆきちさん
    コメントありがとうございます。
    UIMAはたしかに機能すると面白いことになりそうですね。Google検索アプライアンスは、セキュアサーチについて具体的なソリューションがなかったので、理念よりにならざるを得なかったのかなと思いました。
    Microsoftのデモでは、さすがにIE7 BETA2でしたね。

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