久しぶりに買ったクーリエ・ジャポン

もうひとつ琴線に触れた記事があった。それは、金融危機に際して楽観主義でいるべき理由を5つ挙げている記事。

  1. 心筋梗塞は、習慣を変える動機になる。
    世界経済は心筋梗塞を起こした。苦痛は大きいが、これを乗り越えれば、より健全な習慣を身につけているはず。
  2. 政治的に大きな変革が起きるだろう。
    多くの政府はこれまでの政策方針を見直さなければならなくなる。金融危機がなければ不可のうだったようなポジティブな政治的変革への展望が開ける。
  3. たくさんの新しいリーダーが現れる。
    諸々の機関のトップにいる人々が打撃を受け、新しい人材に門戸が開かれる。
  4. かつてないほど多くの改革が起きている。
    ノーベル経済学者エドムント・フェルプス曰く「歴史上、これほど多くの改革者が現れる時代はありませんでした。私たちが抱えている問題の解決方法を新たに考案しようとしている人の数は、前例がないほどです。」
  5. 世界の人々がいままで以上に寛容になっている。
    金融危機によって社会的な切迫感が増大するなかで、多くの人が他人のために行動するようになるだろう。

1.について、カタチを変えて世界各地で同じようなことをしているのを見ると、はたして習慣を変えるまでに至るだろうかとも思うし、2.の政治については、適切に議論設定もできないような状況に陥っている国内事情を見ると、ここまで楽観的にはなれないけれど。

だけど、やっぱり“谷間の時代”は何かが生まれる時代だと思うし、その谷間が深ければ深いほど、暗ければ暗いほど、革新的な人材やサービスが生まれるのは、おそらく間違いない。

で、革新的なサービスや人材を待つほうよりは、提供側(当事者とまでは言わないまでも)にいたい。少なくとも、この激動の時代を“生きたい”。「なんか、楽しそうやなぁ」って思わせたい。

そして、キンユウキキに心から「おおきに」と言えるようになりたいと思う。