今更ながら、気になること。
シルク・ドゥ・ソレイユ
シルク・ドゥ・ソレイユ。
浦安の東京ディズニーランド脇に常設シアターが完成し、日本に新しいショービジネスを花咲かせてくれるであろうこの組織が気になる。
今年度の売上は7億ドルを見込んでいて、全世界で7000万人以上を動員するパワーは、間違いなくもっとも勢いのある集団であると思う。
その勢いを形成するポリシーとして、日経ビジネス2008年10月20日号に紹介されていたのは
- ノンバーバル
演者は言語を話さないので、グローバル展開が比較的容易。 - 動物は使わない
サーカスの看板であった猛獣ショーを扱わないことでコストを削減 - ターゲットが大人
入場料をそれなりにいただける - ショーのスターを作らない
スター依存を回避し、代役を用意できるなどリスクマネジメントが可能 - 統一された世界観
まさしくショービジネス
であり、他には
- パートナー戦略
ローカライズする際の水先案内人および投資リスクの分散 - 超一流パフォーマーの雇用
一説によるとオリンピックでメダルを獲るよりシルクに入るほうが難しいとか何とか - 圧倒的に面白いショー
これはまだ観たことがないので何ともいえないが動員数が物語っている
が経営を支えている。
結果、ショー開発投資4000万ドルは2~3年で回収してしまうらしい。
意外と重要だと思われる二つのポイント
ほかに興味深いのは
- グッズの売上
グッズの売上はショー全体の15%程度にとどめる。商業的イメージが必要以上に付くことを避けるため。 - 取締役会がない
大きな意思決定は、創業者の2人に委ねられている。補佐として、社外取締役が4人のみ。
このあたりに強い意思を感じる。
Googleっぽい?
何でもかんでも関連付けるのもどうかと思いつつも、Googleと同じ強みであり弱みを持っていると感じた。
それは、人材。
まさに両者がイノベーション企業足りえているのは、雲の上にいるような超天才が社内にゴロゴロいるということだと思う。Googleの開発者たちやシルクの演者たちは、とんでもない頭脳もしくは肉体を持っている。それを惜しげもなく提供するという意味において、共通点は多いように思う。
そんな超天才たちの興味や関心を惹きつけられているうちは、おそらく問題なくトップでありつづけると思う。問題はそれを如何に継続するか?にかかっている。
ITサービス業界はシルク・ドゥ・ソレイユに学ぶべきところは、多々あると思う。
さらにいまさらながら
GOLDEN EGGSにもハマッてます、、、
家庭教師ミッシェルのフランス語教育、受けたいなぁ。
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