社内には“見える化ボード”と称された白い板が各グループ脇に立っている。パーティション1枚分程度の大きさの真っ白い板を想像してもらえると良い。

その名の通り、ビジョンだとか目標値だとかセミナー開催案内が貼られている。なかには職場献血の案内 (?)が貼られているところもある。

情報の更新性がキー

個人的には、社内ポータルにアップしておけばそれで済むよね、とは実は思わない。やはり“そこにある”ってのは、重要だと思う。そこで、情報の更新性がキーポイントになると思う。更新されない情報ボードは見られなくなる。“今”が常に見られないと意味がない。

BIとRIAとデジタルサイネージ

常に“今”を見るためには、オフラインでは限界がある。イメージはまさにシャープがSAPで実現しているようなものになる。SAPっていう時点で縁遠いものになりがちだが、BIこそ全社員で共有すべきツールだと思っている。それを可能にするのがRIAというインタフェイス側の技術であり、活用度合い(パーソナライズ性)を高めるのがデジタルサイネージだと思う。

で、イメージにバッチリはまるダッシュボードを見つけた。米Sprint社が提供するダッシュボード『This is Now』がそれ。もちろんPCから見ても良いのだけど、タッチパネルの大型ディスプレイで、フロアで気軽にドリルダウンできるとディスカッションが進みそうな気がする。

情報は、イントラブログや社員の検索キーワード、自社サイトのパフォーマンス、クライアントのプレスリリース、営業進捗情報、などなど何でもアリ。社員証を無線で検知して、その社員にあった情報をプッシュするのもよし。

それっぽさとあいまいなカンジ

大事なポイントは、それっぽく、頭良さそうに見せるということと、バクッと雰囲気を把握できるようにすることだと思う。それっぽく見せることで、些細な情報も使えそうな気がしてくる。そして、リンク先にもあるような、社内の雰囲気をニコちゃんマークで表示するようなデータマイニングができれば情報の取捨選択スピードも上がりそうな気がする。