次世代マーケティングプラットフォームを読み終えた。
ここ最近、プラットフォームへの志向というのは強まっていたところなので、非常にタイムリーで、モヤモヤとしていて言葉にはなかなか固まらなかった想いというものを、非常に分かりやすくまとめてもらったというカンジ。今後、思索を重ねていくための基礎を作っていただけたように思う。
広告主が変わるとき
この本は、広告主のマーケティングに関わる人は必読の書であるように思う。
書かれている内容は、広告会社、とくにクリエイティブを武器とするような人たちにとっては、すんなりとは受け容れ難いとは思うが、広告主にとっては、あるべき方向性や志向性を提示してもらえて、受け容れやすいように思う。
もはや広告効果は、「一概に定量化できない。」「ブランディングは売上に直結するようなものではない。」に安穏としていてはならない。広告宣伝費をコストではなく投資と捉えるためにも、そしてその仕組みを属人化させることなく継続的に回していくためにもマーケティングプラットフォームを率先して整備しなければならない。
社長の勇気?
先日、とある広告会社のクリエイターとお話しする機会があった。私は、広告効果が定量化されることで、中堅中小企業も積極的にマーケティングコミュニケーション活動ができるようになる。そうすることで、経済における広告の役割は増すのではないか(つまりはもっとオモロい広告が作れるに違いない)と話した。しかし、彼は効果を定量化することよりも、その企業のトップが腹を括って優れたクリエイティブを受け容れるかどうかが重要と言っていた。
そうした要素はなきにしもあらずな面はあるとは思うが、クライアントがそんな博打を打たなければならないのか?と少なからず違和感を持った。
勉強会ネタ
まさしくこの本は、このあたりの違和感に光明を与えてくれた。自分なりにまとめたうえで、社内勉強会などのネタにしたいと思う。
ほかには、読んだ同僚たちから「やっとオマエの言っている意味が分かった」と言われた明日の広告もぜひともまとめておきたい。あとまだ読んでないのだけど、情報革命バブルの崩壊もバランスを取るためには必要なんじゃないかなと思っている。
小学校の頃には、「課題図書」ってのがあったけど、ビジネスの現場にこそ課題図書って必要だな、とつくづく思う今日この頃。
(あたらしい戦略の教科書ってのも“課題図書”として与えられている・・・。)
コメントを残す