愛読するAd Innovatorより
Googleが7月にローンチしたバーチャルワールドLivelyが今年の終わりに閉鎖されることが決まった。
というニュースを見て、3D仮想世界の広がりについて懐疑的な人は、「ほらね」と言いたい気分になるだろうと思う。そのほかにもイマイチなサービスがいくつかあり、Google社内には陽の目を見ない失敗サービスが死屍累々、存在するのだと思う。
揺り戻されて普通の企業?
AdInnovatorのまとめ記事
[今日の解説]Google、バーチャルワールドLivelyを閉鎖
先日、GoogleのCreative
Labの戦略プランニングディレクターは、今までエンジニアはユーザーのことを考えたり理解したりせず製品アイデアを出し、それをユーザーに合わせていく
ようなことをしていたが、これからはユーザーの視点に立って製品開発をする必要がある、ということを述べている。
というわけで、Googleも“普通”の企業に揺り戻されてくるように見えるかもしれないが、本質の部分で決定的に違うように思う。
成功と失敗と評論
「成功の反対は、失敗ではない。」というのは使い古された格言だけど、深く経営に根ざすことが出来ている企業はまだまだ稀であるように思う。
前述の「ほらね」と言いたい人たちが、Googleが閉鎖するLivelyを見たときに、どういう視点を持っているのかを考えてみた。
つまりこういうことなんじゃないだろうか。
自分たちでレールを作って、先に先に進むということは、一直線に伸びるというよりも、スパイラルのほうがイメージに近い気がする。で、成功の定義はいろいろあるだろうけど、ひとつのカタチとして、新しいスパイラルを作るということにする。まさにブルーオーシャン。ほかには、スパイラルの上に上がる傾きが一気に大きくなるとかも成功と言えると思う。
一方向からしか見られないと危険
で、このスパイラルを上から見ると、何もしない人や動かない人のところに、先に進んでいる人がまた戻ってきたように見える。
「やっぱりダメだったでしょ。お帰りなさい。」とでも言いたくなるけど、スパイラルアップしているので、実は全然持っているパワーが違う。つまり、位置エネルギーが圧倒的に違う。
横から見たり、斜めから見たり、上から見たり、離れたり、虫眼鏡で見たり、転がしてみたり、、、いろんな視点で捉えないと見誤ることになる。
失敗の位置エネルギー
失敗の位置エネルギーを決定付ける最大の要素は、経験ではないだろうか。
なぜLivelyは受けなかったのか、それでも支持してくれた人やログインしていた人はどこに惹かれていたのか、などなど、こういうことって経験に基づかないと説得力もないし、そもそも実測値に基づく定量化ができない。
つまり、失敗の位置エネルギーを得るには、失敗を失敗と認めることが必要なんだと思う。失敗の責任というと、 処罰されるとか評価が下がるみたいなネガティブなイメージだけど、そんなことよりも“活かす責任”のほうがよっぽど大きいように思う。
転んでもタダでは起きるな、と。
ぐるぐるどか〜ん
というわけで、
ぐるぐるぐるぐるどっか〜ん(大失敗!!)
(失敗しても、また新しいことできるし)嬉しくなっちゃうなぁ
(via.某教育番組の定番ソング)
なのである(?)。
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