市場規模は1兆円台に! 〜拡大し続けるモバイルコンテンツ市場〜

07年の市場規模は、1兆1464億円(前年比123%)となり、他のコンテンツ産業が苦戦する中、モバイルコンテンツ産業は右肩上がりで成長しています。

こういう統計データに無理に煽られる必要もないとは思いますが、当然トレンドとしては押さえておくべきであろうと思います。

モバイルって誰が見てんのよ?

ECや人材系(派遣や転職)、SNSなどはもはやあって当然のモバイルサイトだけども、企業サイトとくにBtoBといわれるビジネスを主軸にしている企業サイトはほとんど皆無に近いと思われる。

これは、サイトを制作するにあたって、「誰が見てんのよ?」の壁にぶち当たるのかと思う。

つまり、PCのブラウザでみるWebサイトについては、お問い合わせなどもあり実感としての効果や有用性についてはやっと理解できた。でも、モバイルでITシステムなんて探したりしないでしょ、というのがスムーズな思考であると思われる。

分からなくもないのだが、そもそもモバイルサイトがない現状で「誰が見てんのよ?」って、卵が先か鶏が先かに近い議論のようにも思える。実際、電車の中でビジネスパーソンと言われるレンジの人でも、熱心にケータイを覗き込んでいる。サイトがないから見ようがない、というのはあながち的外れでもないように思える。

時間の奪い合い

情報過多が言われて久しい現状において、生活者の時間争奪戦は熾烈を極めている。ワークスタイルの多様化も進んでいる(といわれている)昨今においては、コンシューマビジネスの話であって、エンタープライズビジネスの話ではないというのはお気楽すぎる。

忙しい(と思っている)潜在顧客から時間を頂戴して、サービスを認知・理解し、コミュニケーションをしなければならない。まさしくコンタクトポイント管理をしっかりしないと、サービスは存在することができない。(サービスは利用者であるユーザに認知されない限り、存在しないに等しい。)

なにはともあれ

Salesforceなどビジネスアプリケーションは当然のようにモバイルに対応している。ニュースサイトもモバイルで見ることができる。企業サイトがモバイルで見られないという確固たる理由はない。

とりあえず公開してみつつ、反応を見て、投資ポイントを見極めていくというためには、モバイルのリスティングキーワードを活用するってのが分かりやすいのかな、と個人的には思っている。