水着問題が盛り上がっている。いつもどおり論点の定まらないお祭り報道だが、今回の件で勝手に見直した人種がいる。
社内ロビイストは嫌われ者
それは、 根回しを業務の主軸とする“社内ロビイスト”とでも呼ぶべき人たちです。たいていは役員たちの腰巾着として張り付き、役員の出社が早い日はもちろん早く出勤するが、外出や出張で居ないとなると、フレックスどころか会社に居なかったりする。
上役には良い顔をするが、そのストレスを下にぶつけたりする。しかも、たいていは本業に直接的に寄与するような何か光るモノを持っているわけではないので、嫌われている。そして、仕事もできない(していない)と見なされている。(ただし宴会幹事は、右に出る者がいなかったりする)
勝手な前提条件
例に漏れず、私もそういう人たちには辟易することが多々ある。しかし、今回の水着騒動を勝手な想像で穿った見方をした結果、見直すことになった。
水着騒動は、日本のメーカーが速い水着を開発できなかったことが本質ではないと思う(根拠ナシ)。 同様の素材、もしくはそれ以上の素材は日本国内にもあるし、当事者である企業の社内にもあると思う(あらためて、根拠ナシ)。かといって、イノベーションのジレンマがあったわけでもない(これは間違いない)。
様々な速くなりそうな素材のなかで、規約に違反すると思っていた素材を除外した(もしくはそもそも選択肢にも入らない) のが、今回の“速い水着”なのではないだろうか、と。前提として、それ自体が浮力のある素材はダメという規約を杓子定規に適用してしまったのが本質なのではないだろうか。
かくして、速い水着はグレーだとは言われながらも認められた。ポイントは
- 勝手な前提条件を排除した
- 規約内に収まるような裏の駆け引き(グレーゾーンの見極め)
にあったのではないだろうか。
実現してこそイノベーション
上記で勝手に出したポイントは、当然技術的でもなければ、開発に関わることでもない。ある意味では政治の問題。だけど、イノベーションを起こしたのは、それを押さえた企業だった。どんな優れたアイディアも実行しなければ思いつきでしかない。イノベーションは起こせない。
“社内ロビイスト”を上手く活用することで
- (イノベーターは)持っているアイディアでイノベーションを実現できる
- (ロビイストは)アイディアはないけど、社内評価が上がる
と、Win-Winの関係になれる。おそらくこれを受け容れるポイントは、「一見何もしてないように見えるロビイストの評価が上がる」という点だろう。しかし、イノベーションが起こせたと考えれば小さなお裾分けだと思う。
2008/06/11 — 12:00 AM
日本が先にやって、勝っていたらルール違反にされます。
ジャップが勝つなんて、ルールが間違っているにちがいないのだから。
(スキージャンプ(ペアを除く)・水泳バサロ(非自由形)・モータースポーツ(F1・ルマン)しかり)
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