社内にも様々なシステムが導入されている。基幹系から業務系まで多種多様ですが、最近思うことは、1つのアクションに対して、2つ以上の意味を持たないと“ITシステム”とは呼べないということ。

たとえば、在席表示アプリケーションがあるとする。これは、会議で席を外す時には「会議中」と在席アプリに登録することで、その人宛に電話が掛かってきたときなど戻り時間などを返答することができるというもの。情報共有ができるので良さげだが、イマイチだと思う。

というのは、一方ではグループウェアでスケジュールを共有していたりする。スケジュールには、その時間は「ドコで誰と何について会議する」なんてことが入力されている。つまり、在席アプリに改めて入力するまでもなく、その時間に「不在」ってことは、「会議中」ってことである。

これは簡単な例だけど、同じ情報を何度も入力するのはITシステムとしてイマイチだし、さらにいうと入力された情報は、あらゆる角度から活用されるべきで、情報システムの最適化を考えるときには、1つのアクションで2つ以上の意味があるように活用できているのか?を考えると良いと思う。

広告だって然り。キーワードリスティングは「検索した人にクリックをさせて、コンバージョンさせる」という思考だけではイマイチで、もっと多層的に捉えないと、本当の意味でのROIって掴みきれないところまで来ていると感じる。