そろそろ今年も終わり。そんな年の瀬に、一年を振り返ると正直「よくやったなぁ」というよりも「まだまだだなぁ」と感じる。

そう感じるのは、広告宣伝部担当者として、さまざまなことにリソースの許す限り取り組んでいるが、まだまだ目に見える形として効果が現れていないことに尽きる。つまりは“大きな仕事”ができていない。

ここでいう“大きな仕事”とは、予算や規模ではない。少々話は逸れるが、採用のシーンなどで志望動機として「大きな仕事(PJ)に関われるから」と聞くこともある。(実際に面接官をしているわけではないので、又聞きになるが)これには違和感を感じる。志望動機を言っている本人の「大きな仕事」とは、金融や製造業の基幹システムなど規模の大きさを指していると思われる。しかし、PJの規模が大きくなればなるほど、各担当者レベルでは全体像はなかなか掴めず、業務としては小さくなるように思う。逆に、中堅企業のコールセンターシステム構築なんてのほうが先進的で、予算は前者とは比べものにならなくとも、“大きな仕事”になるんじゃないかな、と思ったりする。

では、“大きな仕事”って 何だろう。これを測る指標は2つあるように思う。

ひとつは他者(社)の評価。広告でいうと様々な賞があり、これらでグランプリを受賞するということは単純に「大きな仕事」だったということができると思う。しかし、これだけではひとつの目安にはなっても、どうにも報われない。

そこで、もうひとつは本人の情熱を挙げたい。これなら自分で何とかなる。大きな仕事かどうかを決定するのって、所詮は自分自身なんだと半ば言い聞かせている。ピュアな情熱が、最終的には評価されて、他者の評価に結びつくんだと思う。