あるプロジェクトを進めるにあたって、パートナー企業を決定するためにコンペを実施するときがあります。また、社内でも新規企画に対して投資する審査会みたいなものもあります。
最近、これらの当事者になりました。コンペは主催者側(つまり提案を受けて審査する側)で、審査会は企画書を提出する側(つまり審査される側)でした。
今までにももちろんそういう機会はありましたが、今回、心底思ったことは、 「審査するほうが試されている」ということです。一見、提案するほうが審査されているように捉えがちですが、まったくそうではありません。当たり前といえば当たり前なのですが。
コンペの良し悪しを決めるのはRFPの出来に尽きるでしょう。提案してくれるコンペ参加各社の論点をブレさせないためにも重要であり、コンペスタート時点でクオリティが決まってきます。その上で、提案を受け、パートナー企業の選択をするわけですが、その結果をフィードバックする際に、コンペ主催者はコンペ参加企業に審査されるわけです。RFPが相応のクオリティで、論点がブレていなければ、結果のフィードバックによって、コンペ参加企業が得られるものも大きくなります。逆に論点がブレたせいで、フィードバックが貧弱だとお互いにとって不幸なことになります。
社内審査会でも同様であると思います。審査を通過して予算が付くものの方が少ない場合、 審査のフィードバックこそが、企業成長の糧とならなければ、企業としてはリソースの無駄遣いをしていると見ることもできます。
そこで、重要になってくるのは、審査する側の「目利き」や「嗅覚」なんだと思います。目利きとは「事業の目利き」「技術の目利き」があり、これらが備わっていないと十分な効果が得られないのだと改めて実感しました。
2007/11/12 — 12:00 AM
日本はIT革命に失敗した
最近、IT業界絶望論なるブログが多々見受けられる。 確かに、受託開発でシコシコや
2007/11/23 — 12:00 AM
krimutinok 64 post