イントラネットの使いやすさについてJakob Nielsen’s Alertboxに掲載されているデータが紹介されている。

イントラネットの使いやすさ、向上中? – シロクマ日報 [ITmedia オルタナティブ・ブログ].

米国を中心に、28企業のイントラネットを調査したところ、前回(2002年)の調査に比べユーザビリティが44%改善されたという結果が出たそうです。

イントラネットは、たいていの場合、その企業の社員でないと利用できないものなので、満足度というものが計りにくいメディアだと思う。なぜなら、比較するものがあまりにも乏しいから。つまり、転職をした人であれば、前の会社と今の会社を比べることができるが、そうでもなければ人に聞くか、紹介されているのを頼りに比較するしかない。その結果、「よりより環境」というものがイメージしづらいように思う。

これに関連する調査データがCNETに掲載されていた。

「エンタープライズ2.0」導入に期待–イントラネット利用、約4割が2時間以上:リサーチ – CNET Japan.

「エンタープライズ2.0」に対し社員はどのように利用したいと思っているのか。現在のイントラネットの利用状況などとあわせて調査した。

ここで、37.2%の人がイントラネットを一日あたり2時間以上利用しているにもかかわらず、50%の人は追加してほしい機能やコンテンツは「特にない」と回答している。これを「満足している」と捉えるのはあまりにも楽観的なように思う。

あくまでも個人的な憶測として、利用者は半ば諦めが入っているのではないかと考えている。「社内システムなんてこんなもの」と考えるオフィスから、クリエイティビティ溢れる発想が果たしてどれだけ生まれるだろうか。

会社に来て、会社のPCを立ち上げるのがちょっとワクワクするような、そんな環境を作るために、広告宣伝の発想によるコミュニケーションデザインってのが役立つに違いないと考えている。

つまり広告宣伝とは、企業と社外(利用者やユーザ)とを結ぶコミュニケーションのみならず、社内のコミュニケーションもデザインしなければならないと思う。