「モノが売れない時代」なんてことがよく言われますが、それは景気のせいばかりではないというのは間違いないでしょう。モノが溢れている現在において、モノに対してはお金を払いにくくなっているということだと思います。

ハンズは30年前から「ロングテール」だった! (東急ハンズの謎 過剰な品揃えビジネスの本質):NBonline(日経ビジネス オンライン)

東急ハンズの独自性・特異性が最も顕著な点は、東急ハンズがものを売ることだけではなく、「ライフスタイルの提案」をしていることだと思います。

考えてみれば、東急ハンズに行くときって「何らか探しモノが欲しいとき」も無きにしも非ずですが、その場合、駅に近いロフトで済ませたりします。ハンズにあえて行く理由としては、「(結婚式の二次会などの幹事を依頼され)企画のアイディアを練るとき」というのがあります。つまり、楽しい結婚式二次会を開催するという“ストーリー”を買いに行っているんだと思います。

巷に溢れる「ソリューション」というやつも、この“ストーリー”にほかならないと考えてます。なにかパッケージやサービスを売るのではなく、革新的なワークスタイルでワクワクするような仕事をするという“ストーリー”こそがソリューションなのです。「自社製パッケージを売りつける(強引な内製化)」からはソリューションは生まれないと思います。

そういった意味では、IKEAのDreamKitchenというサイトは、業態は違えどコンセプトは同じだと思います。本当に素敵なサイトだと思います。