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Web制作会社のトレンド雑感

最近、Web制作会社からの売り込みとか、新規提案というとたいていは「アクセス解析」に行き当たることが多くなってきた。

プラットフォームまわりは一巡?

ちょっと前までは、「CMS(コンテンツ管理システム)」だったけど、どうやら一巡した感がある。そうなると、サイト制作というのが、綺麗にページを作れますとか、FLASH扱えます、なんてのがあまり意味を持たなくなってきて、ライティングスキルに比重が大きくなってきているように思う。(とくにITソリューションのようになかなかイメージしにくいものは)

あとユーザビリティというのもだいぶと一般的になってきて、前提となりつつある。SEOも検索結果の上位に表示させるというのは、結果であって、目的は「検索をするある特定の目的や意思を持っている人に対して的確にアプローチする」という本質的なものに、向かっているのも感じる。

というわけで、ツールも考え方についても、「Webサイトを公開する」ということについては、一通り(不満はあれど)一段落したということかと思われる。

浮かび上がる固定費とパフォーマンス分析

一段落したところに昨今の不景気で、会社内事業仕分けが進みやすい環境にある。とりあえずなんとなく利用していたり導入しているツールやサービスについても、見直す時期に来ている。

現状の固定費をいかに圧縮するのか、見直すにあたって現状の費用は適切なのかどうか、を考えるべしと脚光を浴びるのが「アクセス解」。そもそもこのアクセス解析自体、利用費に見合っているのかどうかが怪しくなってきている。Google Analytics なんて無料だし。

Web制作会社としては付加価値を出しやすく、クライアント企業の担当者としても喫緊の課題であるサイト分析の重要度が増しているように思う。

アクセス解析のその次

というわけで、アクセス解析のクライアント企業社内展開も含めたトータルプロデュースを打ち出し、ツールベンダーや代理店スイッチがそれなりに起こる2010年なのかな、と思う。

現状のプラットフォームでのパフォーマンス分析を人並みに行えるようになると、次はそれをいかに効率的に運用するかという自動化や、営業との繋ぎのシームレス化などWeb周辺に志向は向いていくだろうから、今年末から来年は「CMS 第二波」つまりはCMSの入れ替え需要がくるんじゃないかなんて思う。

理想の家は3回建て直してやっとできあがるらしいし。

Categories: Web

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2 Comments

  1. nuwandeさん、非常に興味があるトレンド雑感ですね。私の雑感とは違いますが。たぶん、大手企業市場がそのような段階に来ているのでしょう。地方都市に行きますとホームページ支援ソフトでサイトを作っている会社がたくさんあります。CMSと言う単語さえも理解されていません。東京や大阪などの大都市でビジネス展開をされている組織規模がある会社はCMSを導入済み、導入中、導入しようと言う段階ではないでしょうか。

  2. Hanjiさん、コメントありがとうございます。
    おっしゃる通り規模や地域によって、事情が違ってくるのでしょうね。また、「CMS」という言葉の定義が広がっている(曖昧になっている)のかもしれません。
    なにはともあれ、「で、何がしたいの?」ってのがますます重要になってきますね。Webと経営との親和性が高まっているという観点からも、「Web制作会社」はより高い次元を志向しないといけないのかもしれません。

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