先日、「あらたにす」というサイトがオープンしたことを取り上げた。このサイトは賛否両論(ブログ界隈では若干否定的?)あるが、「日本の」旧態依然としたメディアが、重い腰を上げて「何かしらやりはじめなければならない状況」であるとして動いたことは冷静に評価すべきと考えている。RSSフィードがないとか検索機能が弱いってのはありますが、、、
で、引き続きというか、次に出てきたのが「キジサク」というサービス。月額6,300円で
朝日新聞の本社版、地方版、週刊朝日、AERAの記事のほか、時事通信社が配信するニュースや日刊工業新聞社の新製品ニュース、企業情報などが検索可能
というサービス。
う〜ん。なぜ6,300円も払うんだ。と思っていたら
記事の検索1回あたり10.5円、1記事の本文閲覧ごとに52.5円〜315円かかる
というクダリで脱力。
「もっと安く記事データベースを使えないか、という声を多く聞く。そこで我々は思い切った価格を提示した」
ということで、「思い切って高い価格を付けました!」ではなく、「こんなに安くて良いのかしら」ということらしい。
きちんとした情報源を持つものを、保証して提供するところにコンテンツの価値がある
というユーザを小バカにしたとも取れるような態度は、ユーザ側に主導権が移ったと言われて久しい昨今のメディア情勢を的確に捉えているとは、言い難いと思います。
「あらたにす」 でほんの少しは前進するかと思いましたが、それでも過大評価だったのかと思ってしまいます。
朝日新聞らが有料データベースサービスを開始、月額6300円は「思い切った価格」
朝日新聞社、時事通信社、日刊工業新聞社の3社は4月1日より、各社が提供する記事や写真をインターネット上で検索、閲覧できるサービス「キジサク」を開始する。料金は月額6300円から。中小企業や弁護士などの個人事務所を主なターゲットとして提供する。
2008/02/07 — 12:00 AM
このサービスのアーカイブはいつ時点からのデータがあるのか、それが気になります。
2,3年ほど前に、どこかの政治系ブログで「日本の新聞社は発信しか考えておらず、アーカイブの保存は図書館の仕事だと割り切っている。なので新聞社のサイトで過去記事を見ることはできない。」的な文章を見たことがあります。(靖国や慰安婦問題に絡む朝日の当時の記事云々な流れだったきがします。)
なので、やっと一歩前進という印象です。(企業向けサービスみたいですが。)
>>きちんとした情報源を持つものを
アサヒる…という言葉がなぜ生まれたのか、沖縄の珊瑚から教えてもらえ!といいたくなる迷言です。