少し前になるが、ある調査レポートが発表されていた。

3割以上の企業でFlashコンテンツを制限、Web広告研究会調べ

企業内のインターネット利用をまとめた調査結果を公表した。9割以上の企業でWebページの閲覧は可能だったが、7割以上は閲覧制限を実施していた。また、プラグインのインストールやメールの送受信についても、半数以上の企業が何らかの制限をかけていることがわかった

というわけで、完全にフリーではないというのは分かっていましたが、ある程度まとまった統計データとして出てきたのは一考の価値アリだと思います。

しかし、FLASHの閲覧を3割以上の企業が視聴を制限しているということですが、自社サイトのログを見てみると、FLASHプラグインが入っていないユーザはほぼ皆無です。Webアクセスログなので、もちろん当社サイトの閲覧ユーザに限られますが、FLASH Playerインストール率はAcrobatReaderインストール率より高いという結果になっていました。

より詳細に検討する必要があるとは思いますが、制限する理由は

「ウイルス感染防止」(85%)、「情報漏洩防止」(72%)、「スパイウェア防止」(65%)

ということで、やはりセキュリティ対策というわけですが、昨今、企業内より自宅のほうがネット環境に限って言えば優れているという状況がザラになりつつあります。このあたりについては、「セキュリティ対策だから仕方ない」という時代は終わり、全体最適でバランスしなければ、特に大企業の生産性はベンチャーに比べて近似値的に「ゼロ」ということにもなりかねないと思います。

また、現状の「セキュリティ&内部統制一辺倒」の志向は明らかにバランスを欠いているので、揺り戻しがあると思います。そのときに、倒れるのか対応できるのかは、今の時点でどう動いているか?にかかっていると思います。