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クエリからスタートしない検索

今日、C2cube株式会社さまの製品説明ミーティングに参加させてもらった。
「機能素解析アルゴリスム」を開発した企業で、それがなんたるかはサイトやそれを利用したサービスを見てもらうとして、つまりは非常に複雑な日本語をうまく整理して、コンピュータの世界でも扱いやすくするという技術およびそれを応用した製品サービスを提供する企業。とくに口語体の扱いに特化されており、表記や文法のゆらぎをうまく吸収することができるみたい。

コア技術は「テキストの分析/整形」それをもとに「抽出」し「マッチング」するというもので、辞書を持たないというところにユニークネスがある。専門用語の多い業界に強みが発揮されるようで、辞書の収録単語を増やす(そうしないと機能しない)というプレッシャーから解放される。
用途として、コミュニティサイトの検索やマッチングをメインに言われていたが、イントラでの利用に非常に良いと思う。
ざっと思いついたのは

  • イントラブログ/SNSのサービス強化・モチベーションアップ
    イントラブログを導入すると、最初の壁は「記事投稿がされるかどうか」だが、ある程度回ってくると次の壁として「膨大な記事から効率よく情報収集したい」というのが出てくる。このあたりのソリューションとして有効なように思う。エントリを分析して、似た考えの人や記事をマッチングすることで情報に情報が引き寄せられてくる。これは、エントリを上げれば上げるほど、自分の知りたい社内の情報が集まってくるので、イントラブログに記事をアップするモチベーションにもなる。
  • メールベースのマッチング
    さらに踏み込むと、社員の電子メールを分析して、マッチングすることも可能。これは絶対に社内ユースとしてしかできない。会社のメールはいまや監視されていても文句の言えない世の中。どうせ監視するなら便利なサービスを提供せい、という発想。メールで出てきたトピックスに関連情報を社内から引っ張ってきたり、お友達になるべき人を紹介したり。

というわけで、なかなか面白い技術を持っている企業です。

Categories: Web, 思索巡り

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