#俺の謝辞 ついに完結。

泣いて読めない気しかしなかったけど、テンションが高ぶった人間というのは不思議なもので意外にスラスラ読めました。

しかし、「あ、これ泣かずにイケる!」と思った刹那、心の隙間を見逃さないかのように押し寄せる感情。

最後はグッときて詰まってしまった・・・。

<以下、全文書き起こし自分の記録用に・・・>

 

我々父母にとっても子供たちにとっても大きな節目の日を、みんなで元気に迎えることができました。

思い返して浮かんでくるのは、特別な日ばかりではなく、何気ないひとときだったりします。

たとえば、保育園へ見送りに来た朝。
会社では、キチンと朝の挨拶をしない人も多いですが、保育園では挨拶しない人のほうが目立ちます。元気な挨拶が当たり前の場所。
それは実はなかなか他にはない場所であり、私は見送りに来た日にはいつも元気をもらって会社に行くことができました。

あと、いつも羨ましく思っていたこと。
それは、園児たちは顔と名前をほぼ完全に覚えているということです。
誰のママかはもちろん、誰のパパかババかジジか兄弟、姉妹すらキチンと覚えています。
あの能力が僕にもあれば、もっと営業成績は良いだろうなと思ったりします。

そんな天才、未来のヒロイン、世界のヒーローが、ここにこうして集い、元気に巣立っていくことができたのは、ひとえに先生方、また保育園に関わるみなさまのおかげです。

彼らや彼女たちはこれから、ステップを踏んで、少しずつより大きな世界に飛び出していきます。
僕達が願ってやまないのは、自らに制限をかけることなく、僕達が経験したこともないような大冒険をして、みやげ話を存分に聞かせてもらうことです。
そして、大冒険をするときに大切なのは帰る場所、すなわち拠り所があることだと思います。
この太陽の子保育園もきっと彼ら彼女たちにとっては帰って来られる場所、拠り所としての記憶なんだと思います。

だから、いつまでも彼らの宿り木、心の拠り所のひとつとしてただただあり続けて欲しいと思います。
何気ないひとときをこれからも一日一日積み重ねて欲しいと切に願います。

これからも元気な挨拶でお父さん達を職場に送り出してください。
休まる暇のないお母さん達のささやかな愚痴を時には聞いてあげてください。

お願いばかりで恐縮ですが、最後に二つお願いがあります。

運動会は子供たちの成長を実感できる大切なイベントです。
私も子供たちのハッスルする姿を観るのは大好きですが、自らハッスルするのが一番気持ち良いと思っています。
そういうわけで、父母参加リレーは毎年の楽しみでした。
だから、
卒園後も父母参加リレーに出させて欲しいというのが一つ目のお願いです。

そのリレーは昔、先生たちとの真剣勝負でした。
それが昨年、先生チームは周回遅れという不甲斐なさでした。ぜひともまた往年の強くて速い保育士集団に戻っていただきたいのです。
それが二つ目のお願いです。

強く速くなった先生たちと、逞しく凛々しくなった卒園児たちと、そんな大切な人たちに負けじと奮闘する我々母親と父親と、また相見える時を楽しみにして、私からの謝辞とさせていただきます。

ありがとうございました。

卒園児父母代表
野坂 洋