IT統制という名の元に、取り締まられてい
くのがトレンドではありますが、社内にいろんなサービスが立ち上がるのは素晴らしいことだと思ってます。とくに、それを提供する側の企業(情報サービス企
業)としては、「他人にお奨めするもので本当に良いものであれば、まずは自分たちが使うべきでしょ」というのがマトモな発想だと思います。

とはいえ、投資が重複するのは無駄であるというのは確かです。

そこで、重複を避けるために、情報システムの投資検討会議が設定され、投資対効果についてマコトシヤカに検討されます。

その結果、結局残るのは、「それが無いとひとつの企業ではなくなるようなシステム」や「セキュリティ関係」だけになってしまうのが関の山。それらは当然、投資されるべき案件ではありますが、企業が成長し、革新するには「あると良いもの」や「便利なもの」「楽になるもの」に積極的に投資されないといけないと思います。

しかし、こういうのは投資検討会議(もしくはその前?陽の目を見ることなく?)で、「投資対効果が不明」などという理由で潰される。

投資対効果をキチンと説明できないものは導入しないというのは、正論だとは思いますが、確固たる効果予測なんてそもそも不可能なわけです。どこかでリスクをとらないといけない。

そこで重要なのが、「捨てること」と「パーソナルポータル」だと思います。

捨てること

古くなったものや、活用されていないものはサクッと捨てる。その場合、誰が悪いとか責任転嫁するのではなく、どうすれば活用されるか?を考える。

パーソナルポータル

あらゆる社内システムを統合するユーザインタフェイスを提供する。もちろん検索サービスもサービス横断的に可能とする。社内ブログに投稿されたエントリ
も、全社ポータルに掲出されている情報も、ひとつのインタフェイスから取得することができ、その配分やチョイスをカスタマイズできるようにする。

使いやすい、つまり効果のあるシステムをもっともっと使いやすくする。それを一部の限られた人たちが会議で検討するのではなく、社員個人が判断する仕組みです。そこで淘汰されることで、重複リスクも避けられるのではないだろうか、と思います。

まだまだ考えは浅いですが。