パネルディスカッションの真髄を見たのは「デジタルOOHが実現するPC/モバイル機器を超越する双方向性」。

大柴ひさみさんの軽妙なトーク、日本のデジタルサイネージ負けるものかと気勢を上げる吉田勝広さん、自虐ネタで押す佐藤一夫さん、静かな語り口でクリエイティビティを語る清水幹太さん、そして彼らをまとめる本間さん。すっごい楽しかった。

デジタルサイネージの定義としては

  • インターネットに接続できる
  • 場所と時間と状況を特定できる

僕のセッションでは、トリプルスクリーンは別にテレビ・PC・ケータイというわけではなく、大きさの違いくらいの理解が正しいのではという議論があった。という意味では、DOOHをトリプルスクリーンのひとつとして捉えるのは当然といえば、当然のように思う。
海外事例でオモロイものを二つ紹介されていた。ひとつはESPNの「Monday Night Football」。これ、すっごい楽しそう。もうひとつはMrriottホテルとXerox
これらに共通するのは、いままでの看板をデジタルにしたというだけではなく、コミュニケーションがそこに生まれているということ。次はDOOHやARのようなディスプレイの枠をはみ出した企画をやりたいな。

朝火さん登壇の「戦略面から見直すリードジェネレーションとカスタマーロイヤリティ」は、最前列にみんなで陣取って聴講。

カスタマーロイヤリティもソーシャルグラフも共通して感じたのは、このような活動というのは昔から粛々とやってきていて、そこにやっとテクノロジーが追いついてきたということ。

最後のClosing Keynote Presentationはシティバンク銀行のCaleb Huntさん「マーケターのチャレンジ: 「デジタル・マーケティング」か、それとも「デジタルの世界に向けたマーケティング」か?」。AppleStoreのような銀行の店舗やそこのDOOH、企業サイトという箱に、構造化されたコンテンツを配信するという仕組みは、本当の意味でのコンテンツマネジメントシステムだと思った。同じ基盤と知り、少し動揺。食らいついて行かないと・・・。あと、緊縮財政の時期に、来るべき日に向けて新しく取り組むポイントでは、やることやっているしたたかさには舌を巻く。