IT系はいまや立派な3K産業である。過酷で、きつくて、帰れない。
よって、何とかして生産性を向上させようと努力する。その意識は決して低いものではないと思う。しかし、現状のSIビジネスでは、多少語弊があるかもしれないが、ほとんどのケースにおいて見積書はSEの工数を積み重ねて勘定する。時間がかかるシステムほど高い。

そんなビジネスモデルのまま、生産性を向上したらどうなるのだろう。生産性が2倍になり、納期が半分になった。つまりSEの稼働時間も半分になっている(はず)。だったら、見積額も半分になって然るべきと考えるのは自然なように思う。
すなわち、収益を増やすには、人を増やすしかない。残業をなくすには、ビジネスモデルを変えないといけない。しかし、残業を減らすための現状把握社内アンケートでは、残業の原因として「仕事をダラダラしている」「無駄な会議が多い」などがチェックボックスに並ぶ。
残業の多さは個人の問題ではない。なぜ仕事がダラダラになるのか、無駄な会議をするのか、そこに目を向けないといけない。