POST‐OFFICE—ワークスペース改造計画という本を読みました。

かつては、なんとなくデスクに座っていることが働く風景だった。しかし現代では、多様化する職種、流動化する組織や勤務形態、コミュニケーションツールの進化、そして働くことへの目的や意味の変化等々の複合要因が、働き方を決定的に変化させている。(本の帯より)

イントラコミュニケーションを考えていくと、イントラブログやSNS、インスタントメッセンジャー、グループウェアなどICTだけでは、どうも立ち行かないという至極当たり前のことに(やっと)気付くわけです。コミュニケーションチャネルとして、オフィスは機能しているのか?そもそもそういう視点でデザインされているんだろうか?という疑問にヒントやアイデアを与えてくれる本です。
さまざまあるアイデアのなかから、お気に入りは「ホッとスポット」。コンセプトは

何かをする場所だけではなく、何をするでもない場所もしっかり作る

そのココロは

さまざまなアクティビティを吸収し、インタラクションのきっかけを生む場所、予期しない活動が起きて、そこで結構有効なコミュニケーションが起きる。できれば「ここでコミュニケーションしなさい」とか、「ここでリフレッシュしなさい」とか、呼びかけているような「いかにも」の名前は付けないほうがいい。

フリースペースは、何も斬新な発想ではないが、とかく人は定義をしたがる。定義をすると、それ以外の利用法はダメとなる。だったら、定義しないほうがよっぽど良い。