EmergingTechnology研究会「NGNとネットワークのサービス化」に参加して、インターネットはすでに次世代化されていて、もしくは時間の問題で、そうなったときにさらにインターネットとイントラネットとのサービス格差は広がるんじゃないだろうかということを思った。
NGNってのを、うまく理解できないので、NGNとはインフラ屋さんとサービス・コンテンツ提供者というのを分業して、どちらにもキチンと対価が支払われるような仕組みづくりが理想形だとすると、それはそのまま企業内でも考えないといけない問題だと思う。
つまり、インターネット上でのサービスが高度に発達したことで、イントラネットの使いにくさっていうのが、あぶりだされている現状は、企業内ネットワークというものを情報システム部門のみに任せてしまっていたせいじゃないだろうかと思いはじめている。
コストセンターである情報システム部門は、効率化のみを指標とせざるを得ないから、サービスベンダーとしての視点に欠けていると思う。かつ、カスタマライゼーションというか、各部門が社内ネットワークでやりたいことというのは、情報システム部門の追いきれる限界を超えてしまった。効率化という部分最適では対応しきれない状況なのに、全体最適できるような位置づけでもないというのが現状だと思う。
イントラネットワークのサービス提供者とは、どういう人たちがいるのかというと
- 広告宣伝部
インターナルブランディングの観点から、広告宣伝活動を正確にかつリアルタイムに社内で情報共有する必要性がある。また、コミュニケーションのプロ(?)ということを考えると、イントラネット戦略の中核にいても良いと思う。
- 総務部
社員がクライアントといえる部署なので、やるべきことは多いと思う。CSRという観点では、センタースタッフだけでなく全社員で取り組むべきことなわけで。
- カスタマーサポート
コストセンターではなく、プロフィットセンター化するためにも、イントラネットワークでの情報共有は非常に重要であると思う。
- 経営陣
インターナルブランディングという観点からも、ビジョンを明確にする場づくりをしないといけないと思う。四半期ごとに経営企画部が作った原稿を発表するというのでは、一丸となることはできない。
- 事業部門/営業部門/研究部門
隣の事業部が何をやっているのかわからなかったり、研究部門と事業部門とのコミュニケーションが取れていなかったり、顧客の抱えている課題を営業が持ち帰ってきても、自社内で対応できるのかどうか調べるよりも、Googleで社外を検索したほうが早かったり、と課題は多い。
ざっくりと考えても全社員に関係することがわかる。NGNをバズワードにするのではなく、企業内NGN=NGEN(Next Generation Enterprize Network)として捉えるのってどうなんだろう。
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