必読ブログ「業界人間ベム」のインタラクティブプロデューサー研修用問題 試みその1にトライしてみた。

インタラクティブプロデューサー 研修用試験問題

名前:野坂洋

(1)経済産業省発表の「情報流通センサス」レポートによると、平成7年から平成17年までの10年間に消費情報量は○○倍に、選択可能情報量は○○○倍になっている。

これは、企業内検索システム(ESP)の紹介資料にもよく出てくる統計データ。みたことある。見たことある、、、

消費情報量が増える要因としては、移動時間ってのがもっとも大きいだろうけど、限られた時間で消費できる情報量なんてそれほど増えない。2倍くらい?対して、選択可能情報量は、劇的に増えたはず。なんとなく600倍くらい?

(2)情報量が爆発的に増えたことで予想される消費者のメディア接触態度の変化とは何か。

積極的なスルー

背もたれにもたれ掛かっている状態。前のめりにするのは、一苦労。

少々のことではビックリしない

昔は、もっと反応してくれたよね?オモロイ!って言ってくれたよね?「言うと思った」「見たことある」とツレない感じ。

共時性の欠如

いつでも取りたい時に情報は取れるということに慣れてしまって、「イマ」「ココ」「アナタ」なリアルタイムな感じがなくなっているように思う。結果として、スルーしても大した被害はないということになる。

(3)コミュニケーションが送り手主導から受け手主導に変化していることを象徴している通信手段とは何か。その理由も記せ。

Webサイト。特に企業サイトにおいては、劇的に変わりつつあるように思う。

これまでは、出したい情報を、好きなときに好きなだけ大した費用も掛からずに出せるメディア、という思考が少なからずあったと思うが、 今や主導権は完全に移っているように思う。利用者が欲している情報(課題解決)を適切なタイミングで提供しなければならないという思考に移っている。それは、アクセス解析サービスの興隆を見ても明らかだと思う。

(4)世界中で書かれるブログのうち約38%が日本語で書かれているといわれる。その要因と思われることを、ふたつ記せ。

  1. 繋がるのが好きな民族性
    飲みニケーションとか、パーティションで区切られていないオフィスとか、集団行動が好きな感じとか。
    かと言って、最近は深い繋がりがメンドクサイという風潮もある。そういう空気に対してゆるく繋がれるツールとしてブログは有用であるように思う。
  2. にも関わらず欧米化しつつある社会とのギャップ
    繋がりたいのに、会社では成果主義やらでギスギスしがちだし、地域社会ではコミュニティが失われつつある。よりどころのひとつとなる宗教についても、無宗教な人がマジョリティ。そんな雰囲気における心の拠り所となれそうなのがブログ。

(5)ブログやSNSで記述されているキーワードを探索することで、ネット上で話題となっている事柄やその評価を調査する技術を提供している企業ないしテクノロジー名称をふたつ記せ。

BIGLOBEとサイバーバズ、他には、、、意外とパッと出てこないな、、、

(6)アドワーズとアドセンスの直接的な効果はどちらが高いと思うか。その理由も記せ。

経験則としては、アドワーズ。

情報探索の初期段階にプッシュできるアドワーズのほうが、利用者にとっても情報としての価値が高いためだと思われる。アドセンスは、表示されるページが利用者によっては目的地ページだったりするので、他の関連情報を受け容れる受容度が低い可能性がある。よって、お問い合わせなどに遷移しにくい。

ただし、BtoBにおいては、検索されるキーワードクエリ数の絶対値が低かったりするので、アドセンス的な関連情報への紐付けがされることで、表示回数を稼げる可能性はある。日本において、ビジネスブログ(たとえば、情報システム担当者の口コミ) が増えれば、使い方によってはアドセンスで(アドワーズと比較して)マス的アプローチができるのではないだろうか。

(7)ネットユーザーの情報登録を前提にするメールマーケティングと比較して、行動ターゲティングのアドバンテージは何か。

サブスクリプションを必要としない。

個人情報提供に対する心理的障壁は高まるばかり。このハードルがないのはやはり大きい。

表面的な反応ではなく、深層心理に迫れる可能性がある。

お問い合わせフォームで「○ヶ月以内に検討中」のようなチェックボックスを設けても、利用者によっては営業コールを警戒して、「導入未定」とすることは十分考えられる。しかし、検討の最終局面であれば、サポート内容だとか、ベンダーの経営基盤なんかを気にしているかもしれない。製品サイトにアクセスしていた人が、そういうコンテンツにアクセスし始めれば、口では「まだ導入なんて考えてないっす」とは言いながらも、導入に向けて着々と進行している可能性がある。 そういう利用者に対しては、導入プロセスや導入後のサポートについて深い情報を提供すれば、振り向いてくれるかもしれない。

統計的アプローチの強化

上記のような仮説を検証していくためにも行動ターゲティングは必要であると思われる。営業の肌感覚みたいなものに迫るには、利用者の行動をつぶさに観察する必要がある。

(8)SEOとリスティング広告の活用において、SEOに重点を置く場合、リスティング広告に重点を置く場合を、それぞれ述べよ。

SEOは、ビッグキーワードの場合。キーワードの入札競争で単価が上がるのはマーケターを不安にさせる、、、

リスティングは、スモールキーワードの場合。そもそも検索されにくいので、関連キーワードも含めてプロモーションする。啓蒙期だったりもする。

(9)SMO(ソーシャル・メディア・オプティマイゼーション)の基本的な考え方を記せ

話題になりやすい隙作り

完璧に作りこまれたストーリーは、話題にしくにい。ツッコマレビリティとも言う。

断続的な情報提供

付かず離れずなちょうどよい距離感を保ちたい。まさに会話そのものだと思う。自分のことばかりベラベラと話す人は、飲み会ではモテない。(自省)

自社商品ではなく、カテゴリやテーマへのフォーカス

売り込まれるのは、たいていの人が苦手。賢い消費者を自認するためにも、選択は自分でしたい。そんな人には、選択肢とその周辺情報が喜ばれるのではないだろうか。

答え合わせ

こちらから。

肝に銘じたいのは「行動ターゲティングのアドバンテージ」で言及されている

一番答えて欲しい要素は、常に直近のユーザー行動にフォーカスを当てられること。固定的(スタティック)なリストは、どんどん劣化する。見込み客リストと
して囲い込んであるだけで満足してしまいがちだが、個人情報をとるから見込み客リストという概念はブラウザベースのマーケティングにはない。

ここは、個人的に非常に大きなテーマであると認識している。