この時期の朝、最寄駅には受験生やそれを待ち受ける予備校勧誘スタッフで慌しくなる。

余裕そうに友人と話しながら歩く人、緊張した面持ちで脇目もふらずに歩く人、母親と来ている人、みんないろんな想いを馳せていることがよく分かる。大学裏の駐車場の隅で、必死に手を合わせている学生服の男子もいた。 最後の神頼みかな。

そんなわけで、この時期の界隈は心なしかピリッとした緊張感を感じることができる。出社前のこの緊張感のある空気は悪くない。

今になって考えると、受験ってのは良い経験だったと思う。そういえるのは、受験のプロセスに価値があったと思えるためである。結果として、どの大学に行ったかどうかは、この際、どうでも良いような、、、

とにもかくにも、あれほどまでに、集中した時期を過ごし、貪欲に学習し、試験当日にアウトプットとして爆発させた経験は、社会人になってから正直まだない。

なにはともあれ、こうした若者たちが社会に出てきたときに、彼らの能力をいかんなく発揮できる舞台を用意することは、今、社会人である我々に課せられた義務であると思う。

踏ん張れ受験生、オッサンも張り切ります!