ビジネススクールの最終回に課題をプレゼンする機会をいただいた。内容はこれ

そのプレゼンに対してのコメントで、講師であるコンサルタントの琴線に触れたキーワードは「事業のフォーカス」であった。このキーワードを軸に再構成してみては、ということなので、再トライしてみようと思う。

フォーカス、フォーカス、フォーカス

なにはともあれフォーカスという一語に尽きる講座であったように思う。

この一語を持って見回してみると、グゥっとフォーカスできている企業は、このご時勢でも増収増益であり、落ち込んでいる企業はフォーカスが出来ていないか、さらなるフォーカスを求められている。

フォーカスするための視点

で、実際にこのフォーカスってやつをするためには、いくつかの視点があるかと思う。ビジネススクールでもヒントはいただいたが、日経ビジネスオンラインの最近の記事からフックした2つをピックアップ。

不況の今こそ、数字より質の追求

私が見ているのは、社員がそれぞれ顧客に対して提供している仕事の「質」だけである。質というと抽象的なので、もう少し具体的に言えば、当社しか提供できないサービスを、社員は生み出しているのかを見ている。生み出していれば、当社が望む手数料を顧客から頂くことができ、それは結果として売り上げの伸びにつながる。

フォーカスそのものを言っている。経営の質ってのを売上伸率にだけ求めていると本質的なフォーカスポイントを見失ってしまう。

「減らすビジネス」が利益を生む

「石油精製・販売業は頭打ちなので、太陽電池事業に進出しよう」という戦略も正しいが、「太陽電池を使って石油消費量を減らすことをビジネスにしよう」と
いう戦略の方が優れているだろう。石油製品の物販に太陽電池の物販が加わるだけなのか、それともユーザーの石油エネルギー使用量を減らすサービスもビジネ
スに取り込むのかという大きな違いがあるからだ。

フォーカスってのは、裏を返すと何かを捨てるということでもある。 そして、結果的に捨てざるを得なくなるというのではなく、選択して捨てるというのが経営の意思であると思う。