ビジネスコミュニケーションにおけるセキュリティというのをコンセプトにしたソリューションをプロモーション企画していたり、自社の営業効率化というワーキンググループにコミットしていたりすることもあり、提供者側と利用者側の双方の視点で、業務アプリケーションというのを考えている。

業務アプリのひとつ、グループウェアについて概観をディスカッションした。 アナリストの調査レポートを見渡すと

  • Notesに依存している不安が顕在化している。
  • ブログやESPなどはグループウェアの機能として取り込まれつつある。

トレンドとしては

  • アーキテクチャ移行による資産継承問題
  • グループウェアに含めるべき機能とは何か?
  • 文書管理ツールを導入しても効果が見えない
    ライフサイクルマネジメントの発想がまず必要

大企業においてはSuite志向(単一の製品ですべての機能を賄う)が強いが、単一製品では機能面でニーズを満たすことができず、現実的にはベスト・オブ・ブリードになっている。ベスト・オブ・ブリードというとカッコ良いが、実際には情シスがコントロールできていないということだと思う。

SMBにおいては、イニシャルコストや開発費など予算上の課題からSaaS(ASP)への志向が強まる傾向。これはずっと言われていることではあるけど、機密データを外に置くという不安は依然として拭いきれていない模様。

アナリストとのお話で「グループウェアの次世代ソリューション」として何となくまとまったのは

  • 現状、ユーザは満足していない
  • グループウェア第一幕で完全勝利したNotes。そのユーザの動向が市場の動きとなって、トレンドをつくる可能性がある
  • ユーザ企業は現実的なあるべき姿をイメージできない
  • 部分最適では十分な満足を得ることは出来ない。(現状は適用範囲を限定することで満足を感じている)
  • そんな中でも、MSのSharePointは具体性を感じることができる(アナリスト私見)
  • グループウェアからパーソナルウェアへと移行する

EUC(End User Computing)などと呼ばれるような、企業内コンシューマライゼーションが進むとなると、インテグレータの存在領域はありそうだし、マーケティングコミュニケーションからクロージング、サポートまで全体を見る人が必要になると思う。ここでマーコムに軸足を置くのが、広告会社のアカウントプランナーになるのではないかと考えている。