東京モーターショーに行ってきました。
いまや企業が大枚をはたいて、派手にショーを繰り広げるのは、もはやモーターショーくらいではないでしょうか。すくなくとも、IT系では絶滅してしまったと思います。
コンセプトカーなども手堅い感じで、「ほんとにこれ走れるの?」みたいな突拍子もないものは、あまり見られませんでしたが、それでもやっぱりワクワクする会場でした。
GT-Rイカツいなぁとか、シトロエンのPicasso欲しいなぁとか、ホンダのバイクかっこいいとか、感じるところはありましたが、やはりここは広告宣伝担当として、仕事面でも思うところをエントリ。

やはり勢いのある業界(人をワクワクさせる業界)って、子供もワクワクさせることができるんだと改めて実感しました。子供連れも多く、子供たちも目をキラキラさせていました。翻って「IT系はBtoBだから、子供相手になんて展示会できない」というのは、ダメダメだと思います。

実際、モーターショーでも子供が列を成して、運転席に座るのを待っていたのは、商用車ゾーンのトラックです。トラックなんて、完全なBtoBの世界。子供たちと一緒に並ぶお父さんも大半はユーザとはなりえない人たちだと思います。だけど、スタッフは丁寧に子供たちの対応をしています。

では、これはビジネスから遠いことをやっているのか?というとそうでもないと思うんです。
「風が吹けば桶屋が儲かる」じゃありませんが、厳しいコスト競争にさらされている物流業界の調達担当者(つまりはビジネスターゲット)がトラックを見に来たときに、“子供たちが目をキラキラさせて、自分たちの商売道具に乗っている”のを目の当たりにすると、自分たちの仕事をすごく誇りに思えるはずです。トラックの運ちゃんは、子供たちの羨望のまなざしを受けて走っていると思うだけで、乱暴な運転はできなくなるはずです。
IT業界はいつのまにか、そういうワクワクを置いてけぼりにしちゃった業界なのかもしれません。(日本市場だけ?)

最近の私の口癖は
「朝、会社に来てPCの電源を入れるとき、ワクワクしてますか?」
です。

PCのディスプレイのその先に、新しい世界が広がっているでしょうか。
広がっていない、もしくはそう実感できない、させることができていないと思うからこそ、今の会社で働いているのかもしれない。

ちなみに、日産はGT-Rステージの最前列に「子供連れ専用エリア」を作っていて、手が届きそうなほど近いところで、子供たちは和製スーパーカーを見ることができるようになっていました。まさにコレだよなぁと感心。