HDDレコーダーで定期録画している番組「ガイアの夜明け」で先日、豆腐屋さんのお話を取り扱っていました。主題はバイオ燃料需要のせいで、大豆農家がトウモロコシ農家に変わりつつあり原材料確保が厳しくなってきているというものでしたが、そこで取り上げられている豆腐メーカーが対照的だった。

まずは、スーパーなどで特価などでも売られている量産型豆腐を生産している大手豆腐メーカー。
その企業の社長から出てくる言葉

  • いままで豆腐業界は買い叩かれてきた
  • 原材料確保が厳しいという追い打ち
  • なんとしても利益を出さないと
  • (農家に向かって)大豆を生産してくれないと困る

一方は、豆腐業界の革命児として有名な男前な豆腐メーカー。
社長から出てくる言葉

  • 良い大豆で良い豆腐を作りたい
  • 良いモノにはそれに見合った対価をいただく
  • 農家も儲からないと良い大豆は作れない

あくまでも尺の決まったテレビ番組なので、お二方の真意が残らず表現できている訳ではないとは思うが、それにしてもあまりにも違う。どちらも農家の方と話されていたが、前者は場の空気を悪くして、後者は現場のモチベーションを上げていた。
前者の社長は後者の商品を意識されていたが、そっちではなくまずは初心に戻られてはどうかと思った。近所の商店街にある家族経営の小さな豆腐屋さんの豆腐は、スーパーで買う安売り豆腐とは天と地ほども味が違う。決してグルメじゃない私でも分かる。もちろん価格も3〜4倍違うけど、なくなって困るのは小さな豆腐屋さんであることは間違いない。ただひたすら良いものを作れば良いというわけではないにしても、やっぱり前提はそこだというのを改めて感じた。