後輩を育成するというのもおこがましい話だが、成長を促すために着眼点のヒントを提供したり、成長するステージを用意するのは非常に言うまでもなく大切なことだと思う。
後進が思うように成長しない場合、それはどういうことが原因なんだろうか?ということをキチンと考えないといけない事態になっている。成長しないのを本人の努力の足りなさやモチベーションの低さを理由にするのは簡単だが、逆にそれを理由としてしまうと、その対策が難しくなる。

そこでもっと別のところを探してみた。まずは

  • 適材適所がされていない
    本人の能力はもっと別のところにあるにもかかわらず、それを発揮できるような職ではない。器用な人間であれば、そういった境遇でも人並みの成果を出すことはできるが、そうでなければ本人にとっても周りの人たちにとっても不幸なことになる。

上記の理由で成果主義を見直す企業もある。つまり成果がでないのは本人の責任ではなく、適所に配置していない人材マネジメントの責任であるという発想なんだと理解している。
これが原因だとすると、思うように成長しない人は異動させなければならない。確かにそれも一つの有効な手段であると思う。ただし正しく理解されていなければ、“厄介者を追い出した”と見られるかもしれない。
そこで個人的に最も大きな理由であると考えているのが

  • 組織に緊張感がない
    後進は組織を映す鏡であるならば、後進が伸び悩んでいるということは組織そのものが停滞しているということになる。組織に明確なビジョンとテンションがあれば、後進も成長せざるを得ない状況になる。

つまり“成長しなくても良い”という甘えの環境を生んでしまっているのではないだろうか、と思えてならない。誰かを変えようとする前に、自らがまずは変わらないといけない。